楠均(ドラマー)
フラミンゴ・コスモスの花咲く日
朝日さんは明日に向かって飛んでいく小さな弾丸のような人で(僕には鉄腕アトムに見える)
自己満足や自己憐憫の影がない(焦燥感はあっても)
あるのは「れん・び~ん」と低く唸るファンクネス
世界への絶望も、またない(危機感はあっても)
「てん・た~ん」と高く響くスネアドラムのような心で
右も左も分からない、当たり前のように飲んでいたコーヒーの未来だってわからない、そんな世の中にポップな弾丸は笑いながらビューンと飛んでいく
右へ左へ飛び交って、あちこちの壁にぶつかって風船のように弾け、そこらじゅうにいろんな色をぶちまけている
ジャケットを見ると、そのぶちまかれた絵の具たちがなんと素敵な絵になっているではないか
艶やかでどこか静かなフラミンゴ・コスモスの花たち
なんて痛快!
そしてまた切ない
アルバムにこめられた色とりどりの10曲の弾丸が、遠くへへビューンと飛んで行って、たくさんの人の胸に弾けますように!
※「通り雨」「木枯らしのロンド」「世界を揺らし続けてる」参加
千ヶ崎学(ベーシスト)
朝日さんの新譜が届きました。
録音してから時間が経っている曲もあって、
既に少し懐かしい、新鮮な気持ちで聴いています。
常に新しいサウンドに挑戦し続けている朝日さんだけど、
ずっと変わらないのは、人生や日常を俯瞰して見つめる歌詞。
俯瞰しているけど、温かい。
それは今作も全く変わってなかったです。
そして、20年来一緒に音を出してきた空気が作品の中にも確かにあって、
それは言葉で説明することが難しい音楽の何かです。
是非聴いてほしいです。
※「アンバランス・フラミンゴ」「通り雨」「ささやかな連続」「木枯らしのロンド」「世界を揺らし続けてる」参加
クラーク志織(イラストレーター)
私も、アンバランスなこの場所からなんとか世界を揺らし続けたい。美穂さんの歌声を胸に。できる気がする。
※ジャケット・イラストレーション担当
イノトモ(シンガーソングライター)
「独特の感性で美しく紡がれる 乾いた可憐なせかい」
アサヒちゃんがイノトモギター教室に来てくれたとき、
もうすでに鍵盤で充分に彼女のせかいを素敵に表現しているし、
わたしに教えられることなんてあるかなあ?
と思ったけれど、
彼女は独自の感性でじぶんに必要なエッセンスを上手に拾って吸収して、
新作にも素敵に独自に活かしていました
さすがです。
参加メンバーの人たちの音もかっこいい!
ことばと音が、喜んでる。そんな、アルバム。
これからも、可憐でキュートで刺激的な音せかいをたのしみにしています。
青木慶則(シンガーソングライター/tobiuo studio 合同会社 代表)
2000年からの同期であり同志的存在。ウィスパー気味の歌声とビート、ブラスシンセやピッチベンドも絶妙。さらに不意を突かれるリーディング。本当は僕が作りたいのにと思わせられる「圧倒的」感も変わらない。パラレルに分化した自分だと思いたい。あのときは早すぎた僕ら。
あがた森魚(アーティスト)
朝日美穂さんから、久しぶりで、新しい音が届きました。アルバム『フラミンゴ・コスモス』です。とても素晴らしく、とても嬉しいです。馴れ馴れしい口調でいえば、セプテンバー生まれ同志の美穂さんにはとても親しみを覚え、ずいぶん長いお付き合いですが、折々に、リアルタイムに伝わってくる美穂さんのヴィヴィッドさが嬉しいです。自分らしい等身大のディーヴァでいてくれることが嬉しいです。自分らしさをリアルタイムであり続けることを追求し続ける仲間がいることが嬉しいです。「Silent Pop」「世界を揺らし続けている」「羽ばたけバタフライ」それらどれもから、まだまだ、明日に向かってもどかしく歌っている美穂さんの、視線が聴こえてきます。遠からず、また一緒に無邪気なスキップしましょう!!
久保田麻琴(音楽家)
宅録デラックス
季節感を見せる素敵なワード満載。整然とした音列と端正なオーデォオ・バランスに乗ったスッピン・ヴォーカル。全てが極めて厳密。人間コミュニティの最小単位である夫婦で、この完成度に到達したのは熾烈と言うべきだろう。音楽への希求とそのディボーションには脱帽。心からおめでとう、そしてお疲れ様でした。朝日美穂のラップ、良いなぁ。声の良さが活きる。
田中知之(FPM/音楽プロデューサー)
偶然と必然の間を往来し、集まったサウンドや言葉の断片をハードディスク上に認め、それらを丹念に吟味し、丁寧に育んだ楽曲は、まるで音楽の盆栽のようだ。余計な枝葉が丹念に払われ、さりげない佇まいながら、時空を超越し、宇宙をも感じさせる強かさも持ち合わせている。まず極めてミニマムでプライベートな空間と関係性があり、そこに21世紀を四分の一経過した今というタイミングが重なってこそ誕生した名盤だと思う。
サエキけんぞう(パール兄弟/ジョリッツ/音楽プロデューサー)
朝日美穂✕高橋健太郎!という組み合わせは鉄板か? それは真実だった! この最新のサウンドは96年のデビュー作「Apeiron」以来のテンションを持続しながらバージョン・アップ! ハード・ディスクの荒野を分け入りながら、紡ぎ出した美穂ちゃんの繊細なメロディー、今回は取り分け歌詞も冴えている!
石井マサユキ(ギタリスト)
あさひちゃんは勝手に僕の中で「いつもちっちゃくファイティングポーズを維持してる人」で、
そんなあさひちゃんにものすごく久しぶりに誘ってもらってギターを弾きました。
実働5分。これまでの時間の流れやらなにやらの中で漂って過ごした静かな美しい1日。
あさひちゃんと一緒に、歌とギターだけでせーので録音できてとても楽しかったな。
アルバム全体としても、あさひちゃんの歌世界と健太郎さんのよく練られたアレンジが素晴らしい。
シンプルで深い。理想的。
参加できて良かった!どうもありがとう!
※「チョコレートコスモス」参加
戸田和雅子(シンガーソングライター)
これは、何かの発明? 彼女のギター弾き語りを初めてライブで見たとき、真新しい何かを目撃したような興奮と、少しの混乱を感じました。操法はたぶん特別ではないはず。でも一度も聞いたことがないようなタイプの弾き語り。何が違うんだろう。何でこんなに格好いいんだろう。Silent Pop。アルバムで改めてこの曲を聴いて、ああ、そうか、これは曲そのものが朝日印だからなんだな、と一旦は納得した私です。(もし別の理由も見つけたら、どこかでそっとお知らせさせてください。)いつも見たことのない景色を見せてくれる朝ぴー。彼女のアルバムで、ライブで、朝日印を堪能しながら、同じ時代に生まれた幸せを噛み締めています。